トップページ > 職員インタビュー > 院長 杉 雄介より
理事長 杉 東明より
院長 杉 雄介より
事務長より
看護部より

「支える」医療で
地域医療に貢献する。 ──────── 院長 杉 雄介

杉病院は2019年に開設100周年の節目を迎えられました。院長の今のお気持ちをお聞かせください。

杉家は先祖代々、筑紫野・二日市地域において「かかりつけ医」として歩んでまいりました。現在の地に開設してからも100年以上地域医療に携わり、おかげさまで一代目(祖父)、二代目(父)、三代目(私)と三代にわたって通院されている患者様もいらっしゃいます。

私は幼い頃から、地域の皆様の支えになるために日々の診療を行ってきた祖父と父の姿を見ながら育ちました。その中で、私は自然と「自分も地域の皆様のお役に立ちたい」と思いを強く抱くようになりました。院長を継いだ今、「これからも杉家が、この地域の皆様の支えになれたらどんなに素晴らしいだろう」という気持ちでいっぱいです。

杉病院の特徴をお聞かせください。

杉病院は、慢性期、回復期を中心とした病院です。救急病院である程度病状は落ちついたけれどすぐに家に帰れない方、あるいは家に帰ったけれどすぐに病状が悪化したという方の疾患管理に対して幅広く対応しています。外来では高血圧、心臓病、脳卒中など、循環器系を中心とした診療と糖尿病や脂質異常症の様な生活習慣病の診療を行っています。循環器疾患の代表的な症状に「胸の苦しさ」「息苦しさ」「動悸」「息切れ」「むくみ」「高血圧」というものがあります。そのような何か不安な症状がありましたら、いつでもご来院ください。

病棟は、地域包括ケア病棟と医療療養病棟があります。さらには訪問診療・訪問看護・訪問リハビリテーションを積極的に行い、在宅生活を支えていくような機能も併せ持っています。また、ご自宅に帰るのが難しかったり施設でも管理が難しかったりというような生涯を通じて医療処置が必要な方の長期入院も引き受けさせていただいています。

今後、高齢化社会を迎えるにあたり地域医療においては、「治す」だけではなく「支える」医療が大事になってきます。当院はこの「支える」医療に重点を置いておりますので、その特性を活かし、これからの時代の地域医療に貢献していきたいと考えています。

「支える」医療に関するエピソードをご紹介ください

私は長らく急性期病院で勤務してきましたが、急性期病院では入院期間に限りがあるためリハビリテーションが充分ではなく、患者様が退院後の医療・介護・福祉のサポートなどが整わないまま退院され、再入院をされてしまうことを多く経験しました。しかし、慢性期・回復期病院である杉病院では、入院中のリハビリテーションはもちろん、退院後のサポートも充実しています。急性期病院に勤めていた頃の私なら「この患者様は、家に歩いて帰るのはちょっと難しいのでは」と思っていたような方でも、当院のスタッフによる充分なリハビリテーションとケアによって、しっかりとした足取りで帰宅されるのです。私はそうした患者様の姿をたくさん見てきました。

「支える」医療。それは医師の力というより、看護師、介護士、理学療法士、作業療法士、栄養管理士、医療事務の方々の力なくしては叶えることができません。特に慢性期・回復期病院では、コメディカルスタッフの力が非常に重要になってきます。したがって私たち医師が、職員の皆さんにお世話になっている立場だと思っています。

患者様とのコミュニケーションで特に心がけていることとは?

特に意識したことはないのですが、あえて言うのならばそれは「じっくりお話を聞くこと」ですね。医師が患者様から病状を伺う際、時間的な制約から、患者様が話している最中に話を遮るというケースがよくあります。しかし、私たちは極力そのようなことはせず、まず患者様のお話をじっくりお伺いし、そこから深く質問していくという形にするよう努めています。

適切な診察、治療を行うためにも、患者様から必要な情報を得ることが重要ですので、深く話を聞くということを心がけています。

今後の抱負をお聞かせください。

先ほども申し上げましたが、超高齢化社会においては「支える」医療というものが必要不可欠になります。ですから私たちは、医療従事者との連携はもちろんのこと、介護関係者、介護施設、行政とも緊密に連携をとり、「お互いに顔の見える関係」を築き、地域で支えていくことを念頭に置きながら活動をしていかなければならないと思っています。その一環として医師会活動や地域連携の会に積極に参加し、医療従事者や介護関係者、行政関係者との情報交換に努め、「支える」医療の充実につなげていく考えです。そして、杉病院が培ってきたこれまでの伝統を受け継ぎ、地域の方々のためには出来る限りの医療と介護を提供してまいります。

ニーズが高くなる在宅訪問診療にも力を入れつつ、急性期病院あるいは介護施設の方々と連携を取りながら、地域に根ざした病院を目指します。特に循環器に強い慢性期・回復期病院のニーズは非常に高く、当院としてもその強みを活かし地域医療に貢献していきたいと考えています。

これまでの伝統を受け継ぎ、
地域の方々のためには
出来る限りの医療と介護を
提供してまいります。

理事長 杉 東明より
院長 杉 雄介より
事務長より
看護部より