経歴
- 1965年
- 九州大学医学部卒業
- 1966年
- 九州大学第2内科入局(高血圧研究室、脳循環研究室に所属)
- 1975年
- 西ドイツ、マックスプランク脳疾患研究所に留学
- 1978年
- 国立循環器病センター・脳血管障害研究室室長
- 1979年
- 杉病院に勤務、副院長(院長 杉純一郎)
- 1991年
- 杉病院 院長
- 2003年
- 医療法人 文杏堂 杉 病院 理事長・院長
- 2020年10月~
- 医療法人 文杏堂 杉 病院 理事長
杉病院は私の祖父、さらにその前からこの地域の家庭医として地道な歩みを進んできました。父は日頃から患者様に対しては、「良く噛んで食べるように」、「昼食を食べたら、短時間でも横になって一休みした方がいい」、ぜんそくの患者さんには「乾布摩擦をして肌を鍛えるように」等と薬を出すだけでなく、日常生活や生活習慣の細かいアドバイスを良くしていたのを思い出します。
また以前はよく往診をしていましたが(急病だけではなく、今の訪問診療の様な形態もあった様です)、「○○さんとXXさんは親戚になる」、「○○さんの家のクド(かまど)は玄関のXXのところにある」等とそれぞれの家庭の細かいところまでよく知っていました。患者さんの身体を見るだけでなく、その病気に関連する様々な背景を考えながら診療をしていたのを今更ながら思い出します。
このような考え方は今の時代になっても、家庭医の心がけといえるかもしれません。今後益々高齢者が増え続ける時代になり、私達はこのような基本的な考え方を大切にしながら在宅医療を含めて日常の診療を行います。さらには住民や会社の健康診断や産業医活動、学校医としての務め、予防接種など、この地域の方々の健康をサポートするために職員一同頑張って参ります。